「医学部志望理由書」に書くべき内容とは?押さえるべきポイントを解説

医学部の受験において、学力試験が難関で重要なことは言うまでもありませんが、志望大学によっては「医学部志望理由書」が必要となるのをご存じでしょうか?
聞いたことがない、何をどんな風に書けば良いのだろうか、と戸惑う人もいるかもしれませんね。

この記事では、そもそも医学部の志望理由書とはどのようなものなのか、なぜ必要なのか、何を書くべきか、といった押さえておくべきポイントについて解説します。

医学部の志望理由書とは

「医学部志望理由書」とは、文字通り「医学部を志望する理由」について書くものです。
大学がこの「医学部志望理由書」の提出を求めるのは、受験生の価値観や考え方、本人の熱意を判断したいという意図があります。

医学に強い興味・関心があり、6年間たゆまぬ努力をして医師になるという熱意を持った受験生なのかどうか、を判断する材料のひとつとして使われるのです。

志望理由書に書く内容

医学部の志望理由書には、どのような内容をどんな風に書けば良いのでしょうか?
ここからは、医学部志望理由書に書くべき内容や、押さえておくべき3つのポイントについて、わかりやすく解説します。

将来なりたい医師像やその理由

まず最初に、自分はなぜ医師になりたいのか、「医師を志望する理由」を書きます。
医療に関わる仕事は医師以外にもいろいろある中で、なぜ医師になりたいと思うのか、きっかけとなったエピソードなどを交えながら、しっかり考えを整理してまとめましょう。

私のように、「医者の家庭に生まれて、幼少期より医師になることを親から期待されてきた」のが最大の理由だという人は、それだけをストレートに書くのではなく、「プラスアルファの理由を添える工夫」をすることをおすすめします。
なので、「将来なりたい理想の医師像」とその理由について、リアルにイメージして書くのが良いですね。

もちろん、医学部で6年間学ぶ中で考えに変化が生まれることもあると思います。あくまでも、現時点で考えていることで構いません。

志望校を選んだ動機

2つ目は、「志望校を選んだ動機」についてです。
全国に数ある医学部の中で、なぜ他の大学ではなくその大学を選んだのか、理由を述べます。
医師を目指す理由が明確でも、この「大学志望理由」の部分が曖昧だと説得力のない文章になってしまいます。
試験官に「なるほど」と感じて納得してもらうためには、受験する大学についての情報収集が必須です。

教育方針や理念、大学病院の運営方針などを調べるのはもちろん、大学のオープンキャンパスに参加したり、先輩や大学担当者から話を聞かせてもらうのもいいですね。
できる限りの準備をした上で、本気度を伝えましょう。

合格後の計画

3つ目は、医学部合格後の計画についてです。
自分の目指す理想の医師像を実現するために、医学部での6年間を使ってどのような勉強や活動をしていきたいのかを記載しましょう。
「先進医療や最新の研究に触れたい」「医療ボランティアに参加したい」など、できるだけ具体的にイメージして書くのがポイントです。

医師を目指す気持ち、受験校への思い入れをしっかり伝えることができれば、熱意のある受験生だと判断されます。

まとめ

まとめ
*医学部志望理由書は、受験生の価値観や考え方、熱意を判断するためのもの

*医学部志望理由書に書くべき内容と押さえておくべきポイント
・将来なりたい理想の医師像やその理由
現時点で考えていることでOK
・志望校を選んだ動機
受験する大学についての情報収集が必須
・医学部合格後の計画
具体的に書いて試験官に熱意や本気度を伝える

3つの内容をしっかり押さえたうえで、簡潔にわかりやすくまとめましょう。また、文章全体の流れに矛盾がないよう、一貫性のあるストーリーになっているかも重要なポイントです。この記事を参考にして、自信を持って提出できる医学部志望理由書を仕上げてくださいね。