【現役生・浪人生別】効率的な医学部受験勉強法まとめ

医学部受験は、他の学部と比較しても難易度が高く、現役で合格する学生の割合は半分程度です。
現役合格を目指して猛勉強していても、現実には合格が叶わず浪人生となることは、決して珍しくありません。

今回は、医学部を目指す現役生と浪人生別に効果的な受験勉強法について解説します。

医学部受験の勉強法は現役生・浪人生で異なる?

現役生と浪人生とで最も大きく異なるのは、受験勉強に充てることのできる時間の量です。
浪人生は、1年間の全ての時間を受験勉強に充てることができます。
一日の大半を受験勉強のために使えるので、じっくりと時間をかけて学ぶことができ、理解も深まります。

もし、苦手分野や苦手科目があったとしても、そこに費やせる時間もたくさんあります。
ある意味、恵まれた環境でもあるとも言えます。その時間的メリットを最大限に活かすことが重要です。
浪人が決まった春の時点では、浪人生の大半が現役生よりも良い成績が取れています。
しかし、既に高校で習うカリキュラムを全て履修し終えていて、アドバンテージがあるはずの浪人生は、最終的には現役生に逆転されるケースが少なくありません。

9月以降は現役生の追い上げが激しくなってくるのです。
浪人生は、現役生よりも伸び悩む傾向があるとよく言われます。
学校の授業に合わせながら勉強するのが基本となる現役生に対して、浪人生は完全に自分の習熟度に合わせて調整できます。

ただ、何もかもが異なるわけではなく、英語と数学の基礎を固める重要性や、基礎をおろそかにしない反復学習が大切なこと、高いモチベーションを維持する難しさ、ストレスや不安への対処法などは、現役生と浪人生に共通している点です。

現役生の勉強法

現役生は、浪人生のように受験勉強に充てることのできる時間が多くありません。
そのため、日々のわずかなすきま時間さえも無駄にすることなく、有効活用するのがポイントとなってきます。

ここからは、現役生の勉強法について2つのポイントをお伝えします。

ポイント1:学校での授業をおろそかにしない

医学部受験生の中には、学校の授業だけでは医学部入試レベルにとても到達できないと考えて、学校の授業を疎かにしてしまっている生徒が結構います。
確かに、高校の授業は基礎的な内容ですが、医学部入試においても基礎が重要であるのは、言うまでもありません。

そして、限られた勉強時間を有効に使うためには、学校での授業を可能な限り有効活用するのが得策です。塾や予備校が全てではないので、学校の授業も決して疎かにしないでください。

ポイント2:過去問も必要だが、基礎が第一

現役生は、高3の8月時点で基礎演習が完全に解ける状態に仕上がっているのが理想です。
秋から入試本番までの期間は、過去問をたくさん解きながら苦手分野を確実に克服していく時期となります。

科目ごとの目標点とその時点での得点との差をよく見ながら、勉強法を調整していくと良いですね。

とはいえ、くれぐれも基礎があっての応用です。過去問演習に気を取られすぎず、常に基礎ありき、基礎第一の姿勢を忘れないように心がけましょう。

浪人生の勉強法

浪人生の勉強法は、「何をするか」という足し算の発想よりも、「これはしない」とやらないことを決める引き算の発想をメインで考えるのがコツです。
ここからは、現役生の勉強法について2つのポイントをお伝えします。

ポイント1:現役生より時間があるが甘えすぎない

浪人生は現役生よりも受験勉強に使える時間がたっぷりありますが、それが逆に甘えや油断となってしまうケースがよく見られます。
よほど自分の意志をしっかりと持っていないと、ダラダラとメリハリのない生活になり、時間の無駄遣いをしてしまいがちです。

ネットサーフィンやオンラインゲーム、テレビドラマやYouTube動画を見たり、友人とLINEでメールや通話をしたり、そういった時間を挙げ出すとキリがなくなりますよね。
また、一緒に勉強するという口実で、友人と食事を兼ねてファミレスなどに入り浸ってしまい、勉強よりもしゃべっている時間の方が長いなど、心当たりはありませんか?

こういった勉強と関係ないことはやらないと決めてしまい、徹底的に削ぎ落していく意識を高めましょう。
息抜きの時間は大切ですが、多すぎては意味がありません。
しっかりと睡眠時間を取りながら、1日に12時間以上勉強することは十分可能です。

時間だけが長ければ良いというわけではありませんが、せっかくの時間を受験勉強に充てられているか、無駄に消費していないかを今一度よく見直してみてください。

ポイント2:自己管理力・体調管理なども大切

勉強時間をきちんと確保できるようになれば、自分の体調やメンタルの波を把握するために、しっかりと自己分析をしましょう。

朝・昼・夜の時間帯で、どの時間帯が最も集中して勉強できるのか、どんな時にモチベーションが下がるのか、やる気が出る時と出ない時との違いや理由は何なのか、といった自分の内面を丁寧に掘り下げていくのです。
そうすることで、気持ちやモチベーションのコントロールがしやすくなり、入試本番を最高の状態で迎え、自分の実力を最大限に発揮できるようになります。

普段の何気ない自分の行動と体調の変化にも目を向けてみましょう。
実は、体調不良が起きる少し前には、無意識にしてしまっていた良くない習慣があるかもしれません。

自分自身とじっくり向き合い、自分をよく知ることも、自己管理のうちであり、受験を制するうえではとても大切なことです。

まとめ

まとめ
*医学部受験の勉強法は、現役生・浪人生で異なる*現役生の勉強法
・学校の授業を疎かにせず、有効活用する
・過去問も必要だが、基礎が第一*浪人生の勉強法
・時間があることに甘えすぎない
・何をするかより、何をやらないかを決める方が重要
・自分をよく知ることが大切(自己管理力、体調管理)

現役生も浪人生も、医学部の受験勉強には基礎が大切です。
そして、貴重な時間を無駄にせず、信頼できる確かな情報を集めて、効果的な勉強法をコツコツと続ける姿勢が欠かせません。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ効率よく勉強して医学部合格を勝ち取ってくださいね。

医学部受験を突破するには、参考書選びも重要です。
参考書については、【科目別網羅】現役生が教える!医学部受験におすすめの参考書まとめの記事でご紹介していますので、あわせてご覧になってみてくださいね。