難易度は高い?医学部再受験についてと効率的な勉強方法

医学部合格を目指して受験に挑むのは、現役高校生や浪人生だけではありません。
大学を卒業後、または医学部以外の他の学部に在籍しながら、あるいは社会人として働いた後に改めて医学部受験にチャレンジすることを、「医学部再受験」と呼びます。

この記事では、難易度が高いと言われる医学部再受験について、再受験の種類・方法と効率的な勉強法を詳しく解説します。

医学部再受験の方法

大学生や社会人が再受験をして医学部に入学するためには、「一般試験」または「編入試験」の2つの方法があります。
ここからは、それぞれの方法や特徴について紹介します。

一般試験

一般試験は、現役生や浪人生と同じように受験する方法です。
高校を卒業している人であれば、誰でも受験できます。
再受験生の多くは、こちらの一般試験を受験しています。

医学部の再受験には、比較的寛容だとされている大学もありますが、中には年齢制限を設けるなど、再受験生に厳しいと噂される大学も存在しています。
特に、二次試験での小論文や面接では現役生よりも、シビアな辛口採点をされるといった話も聞いたことがあるかもしれませんね。

公式データはなく、あくまでも一般論にはなりますが、医師としてできるだけ長く活躍してもらうため、現役生や一浪生を優先したいと考えている大学が多いようです。
一般試験での再受験を考えている人は、このことを知っておいた方が良いでしょう。

編入試験

編入試験は、大学時代に取得した単位に応じて、途中の年次から入学する方法です。
教養課程を免除されるケースが多く、2、3年次からの編入が可能ですが、4年制大学卒業(または卒業見込み)という条件だけでなく、特定の単位を取得していることやTOEICのスコアなど、一般試験での受験よりも受験資格が細かく定められています。
募集定員もわずかしかありません。

また、受験者は旧帝大レベルの理系学部や薬学部・歯学部卒なども多い傾向があります。
そのため、一般試験でチャレンジするよりも難易度が高いと言えます。

医学部再受験に効率的な勉強方法

医学部再受験は、一般試験・編入試験のどちらの方法で受験するにしても、簡単なことではありません。
ここからは、現役生の時以上に狭き門となる医学部再受験に合格するために知っておきたい、効率的な勉強方法について解説します。

少しずつ勉強を開始する

医学部再受験の勉強は、想像を超える大変さがあります。
いきなり退路を断ってしまうのは、リスクが大きいです。
本格的な受験勉強を始める前に、お試し期間のような形で少しずつスタートしてみることをおすすめします。

大学在学中の人は授業が終わった後に勉強したり、休学の手続きを取ったり、社会人であれば仕事を継続したままで、勤務後や休日中心の勉強スタイルで様子を見るのです。
それで、続けていけそうな手応えを感じたら、時間を増やすと良いでしょう。

自己管理力を徹底する

医学部再受験で成功する人には、厳しく自己管理ができて、人一倍の努力をコツコツ続けられるという特徴があります。
理工系の大学を卒業している、理数系科目がもともと得意な人や、稀にいる地頭が良くコツを掴むのが早いタイプの人の体験談は、誰もが簡単に真似のできることではありません。
むしろ、多くの再受験生はどちらにも当てはまらないタイプなので、レアな成功体験を鵜呑みにするのは危険です。

受験科目数が多く、出題範囲も膨大な医学部受験において、1科目ずつ極めていくスタイルの勉強法では、時間がいくらあっても足りません。
限られた時間で最大限の成果を出すには、メインで使う問題集選びがとても重要になってきます。
医学部合格に必須の基礎力を、無駄のない方法で効果的に身につけることができる参考書としておすすめなのが、「基礎問題精講」です。
まずは、全ての教科で基礎を徹底的に習得して、基礎固めをしてください。

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基礎がしっかり身についていないうちに応用に手をつけても、知識の上滑りを起こしてしまい、伸び悩みの原因となります。
基礎がしっかりできてから応用問題へと進むようにするのが重要なポイントです。

医学部再受験には覚悟が必要

医学部を再受験する人は、現役生や浪人生と同じように競い合うこととなります。

一般試験と編入試験のどちらを受験する場合でも、かなりの覚悟を持って挑む必要があります。
自分はなぜ進路変更してまで医学部を志そうと思ったのか、常日頃から自問自答するのを習慣にしておくといいですね。

自らを奮い立たせながら、覚悟のアップデートをするのです。
医学部再受験は決して簡単な道ではありませんが、強い思いと熱意、人一倍の努力をもって勉強すれば、きっと未来は開かれるでしょう。